VPS(仮想専用サーバ:CentOS7)でOS再起動をしました

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2018年1月からさくらインターネットでVPS(仮想専用サーバ)を借りてLinuxの勉強をしたりWordpressでブログを書いている投資混浴エンジニアの すずめ8(@suzume8_vc) です。

IT業界でシステムエンジニア歴は約20年です。社会人になってからLinuxを触ってます。もともとVPS(仮想専用サーバ)を借りたのはWordpressでブログを書くためではなく、LPIC Level3の試験勉強のため自分専用のLinux環境を作りたかったからです。LPIC Level3に合格した後はVPS(仮想専用サーバ)を解約するつもりでしたが、Wordpressでブログを書き始めて今に至ってます♪
2018年7月から純金積立、投資信託、日本株など投資関係と青森県酸ヶ湯温泉の混浴の記事が伸びているため、投資混浴エンジニアと名乗ってますw

借りている環境について

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俺が借りているサーバのOSは2024年4月時点でCentOS7.9(2009)となります。
ウィキペディアより引用しました。

CentOSとはRed Hat Enterprise Linuxとの完全互換を目指したフリーのLinuxディストリビューションとなります。

俺が借りているさくらのVPSは2019年10月1日よりカスタムOSインストールイメージとして、CentOS8が選択できるようになりました
CentOS8は2021年末でサポート終了となりました!
2020年4月より標準OSとなりドキュメントも用意されました。
RHEL8のクローンOSであるCentOS8環境を一足早く触りたい人にはぜひおススメです!
さくらインターネットのVPSは2週間お試し無料なため、俺も時間が出来たらCentOS8環境を構築しようと考えてます!

サーバ管理者が日々行っていることについて

基本的に毎日VPS(仮想専用サーバ)へログインして yum update を実行してます。

yum update とはインストール済みのパッケージのアップデートを行うコマンドです。

Windows Updateみたいなものと思って頂いたほうが良いかもです。

基本的にLinux環境はWindows環境よりもOS再起動を行う回数は少ないですが、それでもkernelなどをアップデートするとOS再起動が必要となります。

今借りているサーバ上にWordpressをインストールしてブログを書いてますので、OS再起動を行うとその間にアクセスに来てもブログを見ることができません。

そのため、OS再起動を行うときはなるべくアクセスが少ないと思われる時間帯に行うことをおススメします。

今後のためにOS再起動を行った日付と実行したコマンドを備忘録として書くことにします。

kernel のアップデートを行うときは実施者の責任のもとで行ってください!

Linux環境のOS再起動について

まずはTeratermを起動してssh 経由でサーバへ接続します。

次に、root権限でコマンドを実行するため su コマンドを実行します。

$ su –
yum update コマンドは一般ユーザでは実行できません。root権限で実行するようメッセージが出ます。

次にインストール済みのパッケージがあるか確認を行います。

# yum update
yum updateコマンドを実行する前に、yum check-update コマンドで事前に更新されるパッケージを調べることもできます。
アップデートがうまくいかない時はyumのレポジトリが壊れている可能性があります。その時はyum clean all を実行することでキャッシュをクリアできます。その後、yum updateを実行するとレポジトリを最初から取得します。

needs-restartingコマンドは再起動が必要なプロセスを調べるコマンドです。

yum-utils に含まれるパッケージで俺が借りたサーバでは最初から入っていました。

# needs-restarting -r
OS再起動が必要な際は”Reboot is required to ensure that your system benefits from these updates”のような再起動を促すメッセージが出力します。タイミングを見てOS再起動を行ってください。

lastコマンドは履歴を追うことができるコマンドです。

# last | grep reboot

grep コマンドと組み合わせて過去OS再起動した履歴を纏めてみました。

kernel updateによるOS再起動が多いです。

ちなみに linux-firmware とは一部のデバイスが動作するために必要なファームウェアが含まれるファイルのようです。

git.kernel.org の記事を読み、自分なりに纏めてみました。

解釈が間違っているようであれば指摘いただけると幸いです。

rebootコマンドでOS再起動を行います。

さくらのVPSで提供しているシリアルコンソール β版を接続して状況を確認しつつsshからrebootを行いました。

2020年7月末に発生したyum update後にrebootしたらOSが起動しなくなる不具合を回避するため、reboot前にCentOSのフォーラムで緊急の不具合が報告されてないか確認することをおススメします!
# reboot
サーバ再起動はreboot もしくはshutdown -r now コマンドで実行できます。シャットダウンはhalt もしくは shutdown -h now です。

OS再起動した日と理由を纏めてみました。

“kernel update” と “linux-firmware update”が多いです。

OS再起動した日 OS再起動した理由
2018年1月15日 kernel update
2018年3月9日 kernel update
2018年5月12日 kernel update
2018年5月23日 kernel update
2018年6月2日 linux-firmware update
2018年6月15日 linux-firmware update
2018年6月16日 kernel update
2018年7月5日 kernel update
2018年7月18日 kernel update
2018年8月17日 kernel update
2018年9月29日 kernel update
2018年12月4日 kernel update (CentOS7.6 1810リリース)
2019年2月3日 kernel update
2019年3月19日 kernel update
2019年4月30日 kernel update
2019年5月16日 kernel update
2019年6月12日 kernel update
2019年6月20日 kernel update
2019年8月1日 kernel update
2019年9月20日 kernel update (CentOS7.7 1908リリース)
2019年10月3日 kernel update
2019年10月22日 kernel update
2019年11月15日 kernel update
2019年12月4日 kernel update
2019年12月7日 kernel update
2020年2月6日 kernel update
2020年3月19日 kernel update
2020年4月30日 kernel update (CentOS7.8 2003リリース)
2020年5月16日 kernel update
2020年6月6日 kernel update
2020年6月24日 kernel update
2020年8月2日 kernel update
2020年8月28日 kernel update
2020年11月16日 kernel update (CentOS7.9 2009リリース)
2020年11月22日 kernel update
2020年12月23日 kernel update
2021年2月4日 kernel update
2021年3月22日 kernel update
2021年4月12日 kernel update
2021年5月6日 kernel update
2021年7月4日 kernel update
2021年7月31日 kernel update
2021年9月6日 kernel update
2021年10月25日 kernel update
2021年12月11日 kernel update
2022年2月5日 kernel update
2022年3月5日 kernel update
2022年4月21日 kernel update
2022年5月29日 kernel update
2022年7月2日 kernel update
2022年9月3日 kernel update
2022年12月3日 kernel update
2023年1月7日 kernel update
2023年2月5日 kernel update
2023年4月16日 kernel update
2023年6月17日 kernel update
2023年7月17日 kernel update
2023年9月30日 kernel update
2023年12月2日 kernel update
2024年2月12日 kernel update
2024年4月20日 kernel update
2018年7月18日よりRedHat Product Errata(不具合の修正報告)のURLを張ってます。

OS再起動してsshで接続し、kernelのバージョンが上がっていることを確認します。

# uname -r
linux-firmwareの場合は rpm コマンドで確認できます。
# rpm -qa | grep linux-firmware

再度、needs-restarting コマンドを実行します。

今回は再起動が必要なプロセスは見つかりませんでした。

# needs-restarting -r
最後に起動時にエラーがないかログを確認します。
# cat /var/log/messages
CentOS7よりjournalctl コマンドにてログの管理ができますが、俺が借りているサーバはjournalctlコマンドで永続的にログを取得する設定をしてないので、以前のバージョンから使用できるcat コマンドで/var/logディレクトリ配下のテキストファイルを参照する方法で確認してます。

Bug 1861977 – RHSA-2020:3216 について

US時間の2020年7月30日に発生した不具合です。
shimxとmokutilと呼ばれるパッケージをyum updateで更新してOS再起動すると起動しなくなる不具合が発生しました。
2020年8月3日時点では修正パッケージがリリースされてます。
一連の情報はRedHatが出してるので詳しくは見てもらったほうが早いですが、最新のOS(RHEL8.2、7.8)でyum updateで更新してOS再起動すると起動しなくなるのはインパクトが大きいです!
幸い俺の環境では、yum updateしたのが2020年8月2日であったことと、仮想環境だったため今回の事象は発生しませんでした。

まとめ

  • Linux(CentOS)でもOS再起動が必要となることがあります!
  • RedHat系だとneeds-restartingコマンドで再起動の有無が確認できるのでおススメ!
  • VPSでは2020年4月よりCentOS8が標準OSとして採用されました!

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