RHEL8、CentOS8ではNTPは無くなりChronyとなります!

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2018年1月からさくらインターネットでVPS(仮想専用サーバ)を借りてLinuxの勉強をしたりWordpressでブログを書いている投資混浴エンジニアの すずめ8(@suzume8_vc) です。

IT業界でシステムエンジニア歴は約20年です。Wordpressでブログを書くことよりもCentOSでコマンドを実行して試行錯誤している方が好きかもって思うときがありますw 昔からntpdというコマンドを使って時刻同期の確認をしてますが、最近ではchronyという新しいサービスを使う機会も増えましたが、chronycのスペルが出てこなくて焦ることがありますw
2018年7月から純金積立、投資信託、日本株など投資関係と青森県酸ヶ湯温泉の混浴の記事が伸びているため、投資混浴エンジニアと名乗ってますw

俺が借りているサーバのOSは2020年11月時点でCentOS7.9(2009)となります。
CentOS7は2024年6月30日にサポート終了を迎えるため、2019年9月24日にリリースされたCentOS8に向けて準備を行ってます。
詳しくはCentOS8リリースに向けての準備(Road to 2024.06)で記事を書いてますのでお読みください:
CentOSのクローンOSであるRedHat Enterprise Linuxでは2019年5月にRHEL8がリリースされました。
メーカーサイトでドキュメントも用意されており、リリースノートだけで288ページもあるためかなり読みごたえがあります。
仕事でLinuxを使う機会が多いので、新機能を中心に時間があるときに色々と確認をしてます。
その中で、NTP(時刻同期)についてまだまだ知られてないこと、誤解されていることがあるのでこの記事で書いていきたいと思います。

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時刻同期とは

Windows、Mac、Linux、スマホ、ガラホ、ガラケー、AppleWatchなど世の中には多くのデバイスがあります。
OSの種類は違いますが、みんな時刻同期をしており、定期的にネットワークを介して時刻がずれないように修正してます
電波時計をイメージすると分かりやすいかもしれません。
電波時計がなかった時代は、時刻がずれると手動で正しい時刻に修正してましたが、今では日本国内に2か所(福島県、佐賀県)ある送信所から電波を受け取って自動的に正しい時刻にしてます。

この中でLinuxについて触れると、昔からntpd(Network Time Protocol Deamon)というサービスを使って時刻同期を行ってました。
RHEL6やCentOS6の時代まではntpq -p というコマンドを使って時刻同期が行われているか確認していました。
仕事でも時刻同期のことを「NTP」って呼ぶことが多くて、「ntpq(コマンド)で同期取れているか確認して!」って言われたことが多いです。
ところが、RHEL7やCentOS7ではChronyという別のサービスが標準となり、ntpq -p と実行すると

ntpq: read: Connection refused
と怒られるようになり、時刻同期取られてないって一瞬焦るときがありますw
ちなみにRHEL7、CentOS7ではChronyに変えて従来のntpdを使用することもできたので、お客様環境によっては引き続きntpdをインストールして使うこともありました。

RHEL8、CentOS8での時刻同期について

RHEL8、CentOS8ではいよいよChronyのみサポートとなります。
RedHatが出しているリリースノートから引用します。

In Red Hat Enterprise Linux 8, ntp is no longer supported. chrony is enabled by default. For this reason, you might need to migrate from ntp to chrony.

RHEL8ではntpはもはやサポートしていない、chronyが標準で使用できると書かれています。
RHEL7、CentOS7ではchronyの代わりにntpdを使用することもできたのですが、使えなくなりました。

なぜこの記事を書こうと思ったのか

2018年11月にRHEL8のベータ版が出てさっそくテスト環境で使っている人だと思うのですが、「RHEL8 ntpd 無い」って検索キーワードを入力して俺のブログへ遊びに来てくれました。
RHEL7、CentOS7を触っていれば、ntpdに代わってchronyが標準で使われており、少なくとも標準でntpdが無いことを知っていると思ったのですが、もしかしたら意外と知られてないのではないかと思ってこの記事を書きました。
RHEL8、CentOS8がリリースしてこの記事が飛躍的に伸びるのか、それとも全く読まれないかは正直わかりません。
個人的には全く読まれないのではと思ったのですが、もしかしたらRHEL8、CentOS8を初めて触る方が時刻同期をしようとしてyumでntpdをインストールしようと思ってコマンドを実行したら「あれっ?ntpdがない!」と慌ててググってこの記事を読んでくれることをほんの少しだけ期待しつつ、それ以外の新機能についてコツコツ勉強していきたいと思います。

まとめ

  • Windows、Mac、スマホなどどのデバイスも時刻同期を行ってます!
  • RHEL7、CentOS7から従来のntpdに代わり、chronyが標準となりました!
  • RHEL8、CentOS8ではchronyのみサポートされます!
  • ntpdが標準で無いことを意外と知らないのではと思ってこの記事を書きました!

 

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